川原繁人:まとめますと： 1．JRと音韻的に一語にまとまるもの：北海道・九州・貨物・東海・四国 2．二語でわかれたままのもの：東日本・西日本 単純な音の長さで考えると、「ほっかいどう（6拍）」と「ひがしにほん（6拍）」の区別がつきませんね。ですから、この説は却下しましょう（ただ、もっとデータを集めて統計的に考えれば、音の長さの影響も出てくるかもしれません）。 おそらく1と2を分ける要因は、「どれだけ複合語っぽいか」ではないでしょうか？　1は漢字的には複合語ですが、日本人の頭の中ではすでにひとつの単語として認識されていると考えられます。「北海道」は「北」にある「海道」ではないですからね。それに対して、2はやはり「東・西」と「日本」をくっつけた複合語と考えられているのではないでしょうか。 もしこの説が正しいとすれば、「JRと複合語をひとつにまとめてしまうのが嫌だ」という一般化が可能です。この仮説をもとに、他にもデータを集めていけば、面白い研究ができると思います！