Mana Takahashi:おもしろいご質問をありがとうございます。これは、あくまでも私の意見なので、参考程度に思っておいてくださいね。
ご質問者様が、「ジェンダーの緊張」というのをどのようなことだと意図されているのかにもよると思いますが、例えば、「男性の役割・女性の役割を期待されること」だとか、「男性と女性とマイノリティ、それぞれの間に何らかの社会的な格差が生じ、それにストレスを感じること」のようなことだと、ここでは仮定します。
そうだとすると、私は「結婚しない」「子どもを作らない」ということへの考え方の変化(つまり、これが一般常識になること)が緊張を和らげるための解決策になるとは全く思いません。
むしろ、例えば「絶対に結婚しなければならない」などの何らかの結論に偏った価値観が押し付けられるのではなく、より人々に「選択肢が増えること」、さらに様々な生き方や選択肢があるという状態が一般的になることが重要だと思います。つまり、「結婚しても、独身を貫いても、どっちも尊重される」ということです。
さらに付け加えると、結婚するかどうかではなく、どのような選択肢をとってもすべての人が生きやすい社会環境になっていくことが、ジェンダーの差別や緊張状態を和らげることにつながると考えます。育児や出産などの様々なライフイベントや、それぞれの生き方が、職場・学校生活・コミュニティなどの様々な場所で不利に働かないような制度や仕組み、人々の意識が整うことがより重要だと思います。