野村 政宏:考えさせられるよいご質問ですね。研究者によって少し異なるかと思いますが、自分の研究の価値や面白さをきちんと説明ができて、生産性の高い研究成果を世の中に提供できる、というのは、「優秀」な研究者に求められる重要な要素だと思います。
論文の引用数は確かに重要なですが、その研究の価値を示す指標のひとつに過ぎません。分野によってどのフェーズにあるか、研究者人口や論文出版件数も大きく異なります。いいジャーナルに掲載されると論文引用数は伸びやすい傾向にありますが、研究者の間では「あれはちょっと怪しい」とか「実は再現性が。。。」という話もあったりします。
データから「優秀」と判断することもありですが、大局的な話や将来展望の話ができる研究者は真に優れているなと思います。