高木浩一:実績がある方法はロケット誘雷と呼ばれるものです。地上の電界やゾンデなどで雷雲の接近や電荷を把握して、船の救難信号を打ち上げる小型のロケット(22cmサランラップの筒のような大きさです)にピアノ線を着けて雷雲向かって打ち上げます。打ち上げる高さは、救難信号と同じ100m程度です。ピアノ線は電気を通すので、避雷針(孫悟空の如意棒をイメージされるといいかも)と同じ原理で、ピアノ線のもう片方を固定したところに雷を導くことができます。これは例えば車の中は雷に対して安全か、避雷器はちゃんと動作するかなどのフィールドテストで使用されていました。