宮原:博士号を取った後にUCLAで博士研究員(いわゆるポスドク)を2年ちょっとやりました。コロナが理由で最初の9ヶ月は日本にいました。 基本的にアメリカに行くのはおすすめです。アメリカで博士号を取るなら、ポスドクをするなり。良かった点は、やはり外国と日本の違いを肌で感じることができますし、旅行とは全然違い、日本とは違う厳しさを体感できます。悪かった点はやはり厳しいことです。私と同時期に採用された中国人は半年くらいでクビになり、帰国させられました。正直にこれはかなりキツかったです。俺も認められないとクビになるんだなと感じました。結局、研究は認めてもらえて、任期2年でしたが、次の職が見つかるまで面倒を見てやると言われました。この辺りの融通が効くのは良いところです。 帰国したのは、主に2つ理由があります。1つは家族です。既に双子の子供がおり、妻に帰国せよと言われていました。もう1つはアメリカでアカポスを取れる気がしなかったからです。ボスにはカルフォルニアのテックカンパニーを勧められましたが、私はアカデミアに残ると決めていた(小さい頃からの夢だった)ので、帰国したということです。 ちなみにカルフォルニアのテックカンパニーは初任給年収2500万は割と普通なので、とても魅力的です。 ちなみに今の研究室の学生にアメリカで博士号を取りたいと言っている学生がいるので、彼をUCLAに合格させるのは1つの目的です。(Read more)