綾崎隼:質問ありがとうございます。 人様にアドバイス出来る人間でもないので、あくまでも私はこんな風に生きていますという話になりますが。リアルでの人との関わり方で、大切だなと思っているのは「親しき仲にも礼儀あり」という感覚です。 恋人に限らず、家族、仲の良い友人が相手になると、甘えがちになってしまうというか。言いたいことを何でも言って良いだろう。自分のことを大切だと思うなら、全部、無条件で分かってくれるだろう。みたいな態度になってしまう人を時々見ます。 でも、実は、逆なのかなと考えていて。 大切な人だからこそ、特に言葉を選ぶべきだと思っています。 甘えるのと、思慮を働かせずに何でも喋るのは違うというか。自戒も込めて。 最初に読んで下さったという『命の後で咲いた花』の主人公、羽宮透弥は、言いたいことを何でも口にしているように見えます。実際、誰に対しても物怖じせずに、厳しいことを言うタイプです。でも、透弥は恋人に対しては逆に、凄く言葉を選んでいたのかなと思います。大切な人だからこそ。きっと。