Vになって何を為したいのでしょうか?ただ稼ぎたいだけなのでしょうか?別にこれはVに限った話ではないですが、何かを為す為にはその道筋というのは非常に重要です。特に計画を立て、実行し、計画が上手く行ったのかを確認し、計画を修正する(いわゆるPDCAサイクル)ことが求められます。もしも「楽に稼げるから」という理由であれば、悪いことは言わないので他の道を探すことをお勧めします。

もし、そうではなく、自身がどうしても為したい夢があり、その為には努力を惜しまない覚悟があるようであれば、私は以下の事が言えると思います。

まず、質問者様がご存知のように、Vにはその活動手法として大きく二種類に分かれます。個人勢と呼ばれる人と、企業勢と呼ばれる人ですね。それぞれメリットもデメリットもあるので、見ていきましょう。

個人勢:

これは、自営業のようなものです。全て自分で決めることができ、収入も全て自分のものです。しかし、裏を返せば全て自分でやる必要がある、また、責任も全て自分です。Vというのは、パソコンだけでもそこそこの価格がしますし、トラッキングをして自由に動かそうとすれば更に目の飛び出すような金額がかかります。そうでなくても、自分の体(アバター)の用意とて単純な話ではありません。自分で描くならここでまたソフトにお金がかかりますし(かからないものもあるが、それは3D。最近のVの多くはLive2Dという有料のソフトで作られた、二次元の絵を動かして用いている)、依頼した場合はその著作権というのは制作者(いわゆる「お母さま」)にあります。場合によっては、この二者間でトラブルとて起きますが、それも自分で対処する必要があります。そして、スタートダッシュが非常にキツイという制約があります。企業というのは、やはり一定の信頼の元にあることが殆どであり、最初から質が担保されている=人が多く定着しやすいという面がありますが、個人ではそのようなものはありません。かなり努力を有するでしょう。あと、お金は全て自分に入るといいましたが、配信サイト(例えばYoutube)からも投げ銭から一定程度のお金は引かれます。そして得たお金も、基本的には配信の質の向上に利用します。質の担保と向上は配信者に求められることの一つです。

企業勢:

最初から一定以上の信頼の元に始まるので、初配信前から登録者数が1000を超えることもあります。超えないにしても、企業側の手厚いサポートがあるので、伸ばしやすいです。ただし、当然収入のいくらかは企業に入ります。上の文章を見ても分かるように、元から収入が心もとないのがこの業界ですので、更に引かれると仮定すると、相当分が悪いです。また、企業といっても色々あります。ぶっちゃけ、ブラックな所も多数見受けられます。最低限契約書はあるのか、契約内容は問題ないのか、それを判断できないとなると、非常に危険を伴うことをご留意下さい。また、募集と言ってもしっかりと面接などの選考を行うものと、そんなもの無しに大量に集めるものがあります。面接などがある場合、絶対とは言わないまでも、企業としても伸びて貰わないと困る為、その資質があるのではないか、と見て貰えた場合のみなれるでしょう。このような方式を取っているのであれば、上記のメリットは享受できる可能性が高いです。そうでないとなると、ただの量産にされる可能性もあります。一定のサポートはあるかもしれませんが、余り期待はし過ぎない方が良いです。

両方に言えること:

どちらにせよ、お金を目的としてしまうと、リスナーはそれを見透かします。見透かされなかったとしても、様々な危険を伴うことでしょう。例えば、ガチ恋を売りにして、これを見透かされず、そのまま進んだとします。ここで、配信者に恋人ができたとすると、リスナー側はどうなるでしょうか?裏切られたと思われることでしょう。こういうものは全て、リスナーを減らす要因となります。減らすだけであればまだいいですが、実世界にも影響を与える可能性があります。いくらバーチャルと言っていても、その実態は生身の人間であり、特定だって場合によってはできてしまいます。自分だけは大丈夫なんて思っていると、絶対に足をすくわれます。Vというのは、多くの場合夢を売るものと言えるでしょう。だからこそ、その夢は絶対に壊さないように注意する必要があります。それらの危険、責任、覚悟、夢、全て背負えるというのであれば、私は貴方を応援するでしょう。

1 year ago

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