田口善弘@中央大学:核融合で「投入量を上回るエネルギーを生成」という悲願の達成と、これから数十年かかる“真のブレークスルー”までの道のり | WIRED.jp
ちょっと難しいですがこの記事がよく書けていると思います。
「科学者たちは長年にわたってこの種の実験を続けてきたが、反応を起こすために必要なエネルギーには届かないことを目の当たりにするにとどまっていた。ところが今回の実験では、ついにそのエネルギーを上回ったのだ」
つまり反応を起こすのに必要なエネルギーを反応で得られたエネルギーを初めて上回ったということみたいです。たとえて言えば「キャンプファイアーの薪に点火するために着火剤を使ったが、あとから調べてみたら着火剤を直接使った方が熱量が多かった」みたいな状況からやっと抜け出した、ということです。ただ、着火剤(核融合の場合はレーザー)を作るのに必要なエネルギーが考えられてないので、そこまで考えると全然ペイしていない(着火剤を作るエネルギーで直接加熱した方がよかった)という状態なので
「今回の発表があったとはいえ、核融合は商業化されてもいなければ、商業化に近づいてもいません。つまりは“ベーパーウェア”(いつ発売されるかわからない製品)なのです」
と断っています。