小川仁志:これはやり方次第だと思います。一般にはお金に無縁のように思われていますが、実は哲学でお金を稼いでいる人は割といます。最近は「哲学プラクティス」といって、哲学を実践する試みが広がっています。たとえば、哲学カウンセリングで儲けたり、もっとすごいのは哲学でビジネスのコンサルのようなことをして儲ける人もいます。そもそも欧米では、かなり前からグーグルやアップルなどの巨大IT企業が、高額で哲学者を雇ってアドバイスを仰いでいます。なぜなら、哲学者の視点は普通ではないので、新たなビジネスのヒントになったりするからです。欧米の有名な経営者の中には哲学を学んでいる人が結構いるので、その意味では哲学はお金儲けにつながるのかもしれません。人と違う視点を持ったり、物事の本質を見極める能力を身につけることができるからです。日本でも先見の明のある企業では、すでにビジネス哲学研修などを始めています。私もリクルートマネジメントソリューションズなどでやっています。概要については下記のURLをご参照ください。
https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/dtl/S00174/