鵜山太智:どうしても同期など近い人が良い成果出していると焦りますよね、分かります。長期的な目で見れば自身の研究は大きな成果に繋がると信じていても、何かしら申請書を出す時には業績欄が入ってきますし、僕も若手研究者として目先の成果が今後の研究者としてのポジションに大きく関わってくるのでどうしても気になります。
しかし、研究進捗や業績は頑張った分だけ線形的に返ってくるものではないので、質問者さんが研究に対してのモチベーションや努力が少ないと短絡的に考えないようにしてください。成果が出て賞や有名フェローシップを取る事は素晴らしい事ですが、それが研究の目的ではないはずです。自分の思い通りにいかないことも多々あるかと思いますが、研究だけでなく世の中なんであれ競争原理は生じていますし、そこは仕方がないものでしょう。
加納先生がおっしゃっているように、自分はやりたい研究をできているのか考えて、もしできているのであれば自身の研究に対して自信を持っていきましょう。最初は小さなゼミや集会で良いです、そこできちんと研究内容を発表して質疑応答をこなすだけでも成功体験に繋がり、自信をつけていけるようになります。