現状,特に国立大学の先生方はどのような職位にある方でも同じような思いを日々お持ちだと思います。国からの運営交付金は減らされ,人件費削減のために教員と事務職員の数が減らされています。そうすると,研究以外の学内行政に教員が駆り出されることが多くなり,研究時間が思うようにとれないというのが多くの先生方の現状です。特に私がバカバカしいと思うのは,文科省に提出する大学の中期計画です。このバカバカしい書類を書くために多くの先生方が大事な研究時間を割いています。大学に研究資金がないので,外部から研究資金を取ってこなければなりませんが,その申請書を書くのに時間がとられます。また,入試方法の多様化ということで,入試の回数も多くなってきています。これらの業務に割く時間も大変長いです。何かのきっかけになるようなエピソードがあるというよりも,日々大学教員として生活していれば,「研究に注力したいという思いが日に日に強くなる」ということは誰しもが思うことでしょう。

1 year ago

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Past comments by 高橋賢
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