「元来、女性のなりわいとされてきたものでも、金銭的な需要が見込まれると男性が押し寄せてきて男性優位の職業になってしまう」という話をたびたび耳にします。

事実として男女の優位が変わってしまった職業があったとして、しかし世の中の多くの仕事は専門性があり、またそのために分業が成り立っているように思います。そう考えると、無条件に専門性を持たない人々が参入してきたとは考えづらく、幾ばくかでも専門的な知識を持った人々が先ず参入していったと考えたほうが一見自然に思われます。

では部外者たる男性は誰から知識を得たのでしょうか。考えられる経路として、母親が自分のなりわいを子供に教えるという経路があるように思います。

ここで疑問なのは次のことです:

  • 専門性はどの程度、参入障壁となり得ますか

  • 親あるいは後見人から教えられた仕事をする人はどの程度の割合を占めるのでしょうか

  • その中で女性から仕事を継いだ(同業に就いた)人はどの程度の割合を占めるのでしょうか