元安 陽一 Yoichi Motoyasu:ご質問ありがとうございます。
有り難いことにこれまで様々なクラブのゲームを担当する機会をいただきました。
Bリーグ開幕の年に名古屋、三河で初めて解説の仕事をしたのは今でも印象に残っています。
学生時代を共にした菅原洋介が滋賀の選手として活躍していました。
当時はフロアに降りてインタビューしていたのでアウェイチームのヘッドコーチに直接お話が聴けるのは特別な想いがありました。
島根のゲームでは大阪エヴェッサで共に戦った相馬卓弥が島根、滋賀に並里成が共に活躍。
広島がB1に上がってからはほとんどのゲームを担当してきましたが、B1初ゲームのアルバルク東京戦は記念すべき高揚感がありました。
琉球とのゲームで大阪エヴェッサで共に戦い、リスペストする桶谷ヘッドコーチに話が聴けたのも貴重な経験でした。
地上波デビューとなる山口朝日放送では歴史的な山口ペイトリオッツの開幕戦を担当し、後に非常に親交が深くなる浅野航平さんと出会いました。
今シーズンの広島の開幕戦では地元、山口県出身の河村勇輝選手の躍動を伝えることができたのも有り難い経験でした。
佐賀に来てSAGAアリーナのこけら落としゲームを担当できたのも本当に嬉しく有り難いことでした。
負けたらシーズン終了となるゲームを担当するのは初めてでしたが、そこにかける選手たちの想い、気迫はレギュラーシーズンとは違った迫力があり、強く印象に残っています。
大阪エヴェッサで一緒だった橋本尚明が諦めずに戦い続ける姿に感動しました。
注目選手にもあげた長谷川智伸選手も鬼気迫るプレーの数々は感動しましたし、特に印象に残ったプレーヤーと言えます。
トライフープ岡山で初めて日本にやってきたテレンス・キングも彼らしい粘り強い一生懸命なプレーの数々でチームを救ったのも印象的でした。
他にも挙げればきりがありませんが、解説者はあくまで脇役であり、ゲームの主役であるプレーヤーやコーチ、スタッフの方々のプレーや想いを観ている方々に少しでも分かりやすく伝えられるようにと思っています。
人生をかけて、命をかけて、真剣にプレーするプレーヤーが創り出すゲームはすべて印象に残っていますが、直近で担当した負けたら終わりとなるプレーオフはレギュラーシーズンとは違った緊張感と気迫を感じるものでした。