津田賢一 (Kenichi Tsuda):悩ましい質問を有り難うございます。実験室内で病原菌を接種する実験と想定して回答します。病原菌を接種してから一点もしくは少ないタイムポイントを取る場合は植物の生長をそろえる(例えば播種後30日など)、接種の時間をそろえる(光照射が始まってから2時間など)ことで植物の条件はある程度一定にすることが出来るかと思います。植物の条件をそろえるために土や水、光、栄養などの条件をそろえた上で必要以上の植物を用意して、生育がそろっているものを実験に使うなども助けになるかと思います。病原菌の準備も実験間で同条件ですることをお勧めします。細菌であれば、温度をそろえた上でサブカルチャーした後、ある一定の濁度で本カルチャーを始め、何時間後に回収するという風に決めれば条件がそろいやすいかと思います。 難しいのは多くのタイムポイントがあって(または調べる植物の種類が多い)、手が足りずに複数のタイムポイントを同時に処理することが出来ない場合です。この場合は何と何の比較が最も重要かを考えて、同時に接種するサンプルの組み合わせを考えるのが良いと思います。(Read more)