高橋賢:おもしろい質問です。 一般に,勘定科目は企業を取り巻く環境の変化に対応するために新しく作られていきます。質問の例であげてある引当金も,企業活動の変容に伴って様々なものが設定されるようになりました。質問にあるような,2つの何らかの資産と負債の差額が新たな勘定科目を生み出すものについて,はっきりとしたことはまだわかりませんが,企業環境が変われば当然現れてくるでしょう。たとえば,SDGsの活動に関する資産や負債を測定し,それをオンバランスした場合にはそのような勘定科目が出現するかもしれません。この関連でいうと,これから始まるであろう人的資本の開示が進んでいくと,そのような勘定科目が現れるかもしれません。(Read more)