鈴木 一生:業務内容次第ですが、一般的には不正を働くインセンティブが大きくリスクが小さい場合には、善良な人間であっても不正を働く可能性が高くなります。たとえば中小企業の財務と経理を一人で見ていると会社名義の預金口座や小口現金から横領を働いても、即座には露見しないことが想定されるため、「ふと魔が差して」会社のお金に手を付ける可能性が高まります。
こうなると
* 会社は資金に穴が空き
* 財務・経理担当者は多額の借金を背負った上で懲戒解雇され路頭に迷い
* 取締役は詰め腹を切らされる
と、誰一人幸せになりません。定期的に外部監査を入れる、経理はアウトソーシングして財務と経理で牽制関係を効かせるなど性悪説的な対策を取ったほうが、結局は幸せになれます。