彩恵りり🧚♀️科学ライター✨おしごと募集中:銀河の中心部は、周辺部と比べて恒星が密集している場所だよ。よって、銀河の中心に近い位置にある惑星から空を見上げれば、天の川はもっとダイナミックに見えておかしくはないよ!正確には、銀河の中心部に近づくほど、中心部は距離が近くなるのでより明るく映るけど、腕に相当する部分はむしろ遠ざかるから、その他の部分はより暗く、とメリハリがついて見えるはずだよ。一方で中心部は腕をほぼ全方向に渡って見渡すことができるから、天の川はよりひとつながりの帯に見えるはずだよ。そして中心部にいざ突入すると、どの方向からも中心部が見えるから、天の川のような帯状構造認識できず、全天が同じような明るさとしか見えないと思うよ。 天の川の明るさを評価する時、これは普通の恒星や惑星とは区別する必要があるよ。これらはほぼ点にしか見えないのに対し、天の川は広い面積を覆っているので、視等級がいくつと書いたとしても、その明るさは面的なので、見た目は暗くなるよ。例えば絶対等級の考え方で言えば、天の川の明るさは1パーセクの距離で-20.8等級なので、地球から見える視等級は計算上-6.2等級と金星より明るくなるはずだよ。ただ、絶対等級は1つの点の明るさとして計算するものだから、実態と合わないのもある意味当然だよ。また、銀河中心部は光を吸収する物質も多く存在するから、銀河の中心部には外側には届かない光が存在し、余計に明るい可能性もあるから、これも推定を難しくするよ。 さて、これ以上は私の力ではどうにも回答できないので、具体的に調べてみたよ。例えばBarbara Ryden氏の推定によれば以下の通りだよ。銀河の中心部は恒星が密集しており、恒星同士の距離は相当近くなるよ。銀河の中心部から1パーセクでは、全天で最も明るい恒星であるシリウスより見た目の明るい恒星が100万個くらい存在するはずだから、全天の明るさは満月の200倍に相当し、星明りだけで楽々と新聞を読める程度と推定しているよ。 ksousa氏による別の推定も興味深いよ。いくつかの過程は、恐らく実際の明るさに対しては控えめな見積もりと読めるけど、それでも銀河の中心部から1.34パーセクにおいて、0.5W/m²の明るさを見積もっているよ。これは満月の明るさの1000倍近いもので、これだとほとんど夕暮れくらいの明るさとなるよ。このような天体では24時間明るいままだから、そんな世界の生命体に概日リズムは存在しないかもね。一方で、この明るさならば光合成も不可能ではないから、どうにかして植物を基盤とする生態系が築ける可能性もあるよ。(Read more)