熊崎 宏樹:興味がある分野の研究系の事を呟いている人をtwitterでフォローしたりリストに入れたりするのがフィードという観点ではおすすめですが同時に関係ないトピックのものも流れてくるので時間泥棒でもありますし、ホットなアカウントは時間に伴って増減するのでメンテも割と面倒です。
僕はデータベースやシステム系論文のトピックを追っているのでtwitter以外でそれらを入手する方法について紹介します。
最近の論文は学会の公式サイトから見つける事が多いです。この分野で追うと面白い学会はSIGMOD, VLDB, CIDR
あたりに好みの論文が多いです。SIGMODと同時にやってる PODS も面白そうなモノはつまみ読みしています。新しいハードウェア開発を含めた新システム提案は
ASPLOS 、ネットワーク系は SIGCOMM をタイトルだけチラ見して忘れ、ストレージ系はUSENIX系の FAST や HotStorage
が好きです。OS周りばかりかと思いきやDBや分散システム周りも流れていく SOSP とかクラウド系な SOCC も興味深いです。並列・分散系だと SPAA とか
PPoPP もおすすめです。何か見落としがあるかも知れませんが自分の興味分野でのメジャーどころはこのあたりです。
年1回の会議の前後ぐらいで全部の論文がダウンロードできるのでダウンロード可能になったらタイトルだけ見て面白そうな論文を保存しています。学会の前後以外では有料になっている事が多いので古いものはACMに会費を払うか、論文のタイトルに
filetype:pdf を付けるなりして検索して著者が公開している物を探しています。
好みの論文が見つかったらその著者の過去の業績などを検索して出している他の学会の名前などから芋づる式に学会を見つけています。
SIGが接頭辞になっている学会はSpecial Interest
Groupsの略で色んな分野でまとまった情報を提供しているので定番です。見た目が派手な研究がよく出てくるSIGGRAPHなんかもこの系列でSIGsのページで一覧が見れるので興味がある物を追っておくのがおすすめです。
SNSとしては分散システム系のSlackやDiscord等も入っていますが流量が活発なものは見つけられておらず、分散システム用Mastodonの
https://discuss.systems/ にアカウントは作っていますが活用できていません。知り合いは https://hachyderm.io/
の方が有用であると主張していますが比較できるほど確認していません。
データベース系であれば Andy Pavloの授業とかバークレー大学の授業の録画とかが充実していて良いです、英語ばかりですけど…。英語が読めるなら
Awesome-dbdev からリンクがはられているものはだいたいハズレが無いのでおすすめです。
何か思い出したら追記するかも知れませんが今の所ざっと書くとこんな感じです。