たまち:大人になってから知ったことではなかったのですが、子供の頃に信じていたというより、自分の置かれている地域での文化や人間としての生活リズムを知らなかったという事はあります。 私は11歳まで、人が朝起きて(若しくは朝出かける前に)少なくとも顔を洗うという習慣がある事を知りませんでした。洗面所でそれを知った父が「お前、顔洗わないの?え、ちょっとかーさん、こっち来て!」という反応をしたのをよく覚えています(笑 1日に2から3回ご飯を食べるのも、夜寝るのも、長い長い時間をかけて人間という生き物が出してきた生きるための結論なのだと思いますが、生まれてきた子供は文化以前にまだそれさえも身についていないまっさらな状態であり、親や周囲の人の生活を見たり教わったりしないと、バランスよく生活できる「人」に成長していけないものなのかなと強く感じた瞬間でした。 そして、自分だけが知らなくて、実は周りの人が連日やっている習慣というのはまだまだあるのかもしれないと、今でも思っています。(Read more)