初めまして。私は漫画とはなんの関係もない人間なのですが、ネタ被りでコンペに落ちてしまった方に対する畑中さんの回答を読んで思うところがあり、メッセージさせていただきました。

私は同い年の有名アーティストに嫉妬しています。そのアーティストの実力も才能も努力も、どうしようもないほどわかっているのに分不相応な劣等感が無くなりません。

そのアーティストが出てきたばかりの頃は、何も知らなかったから素直な気持ちで楽曲を聴けていました。でもその子が自分と同い年で、自分と同じアーティストに憧れて、無名の頃は自分と同じアプリで歌って、自分と同じ夢を掲げていたと知った時、どうしても素直に応援できなくなりました。私がどうせ無理だと決めつけてまともに活動すらしなくなってしまったとき、この子はひたすら夢を追いかけていたんだなと思うと情けなさでどうにかなってしまいそうです。

決してそのアーティストが嫌いなわけじゃないんです。好きでいたい、素直にポジティブな気持ちで応援したい。だけど認められないんです。たまたま運よくバズっただけの人間だと決めつけてしまいたい。

その子のLIVEにも行きました。その子の実力を思い知って吹っ切りたかったんです。実際すごかったし圧倒的でした。でもまだ認められないんです。

私がもしあの時本気で活動していたらああなれていたのかなとか、なんで私じゃなかったのかとか、動き出してもいない私があんなふうになれるわけがないと頭ではわかっているのに、ずっとそんなことばかり考えてしまいます。その子が、「私が諦めなかった世界線の私」のように感じてしまってやるせないんです。私が諦めなかったからといってあのアーティストのようになれた保証なんてまったくないのに。

結局はそのアーティストはただのきっかけにすぎず、私がこれまでの人生に納得できていないことが全ての原因だと思います。やりたいと思ったことをどうせ無理だと決めつけて、やってこなかったこと。

だから今からでもと思って、活動を始めてみたんです。でも一度抱いてしまった劣等感はなくなりません。きっとあのアーティストより売れないとこの劣等感はなくならないと思います。だけどそのアーティストは今や数百万も登録者を抱えていて誰もが知る存在になってしまいました。今更追いつけません。

私はまた諦めるしかないんでしょうか?また、どうせ無理だと決めつけて、身の丈にあった人生を歩んでいくのが合っているんでしょうか?きっと数年経てばこの思いもどうにか諦めがつくのはわかっているんです。

でも、あのアーティストの曲をこれから先もポジティブな気持ちで聴けないのは苦しいんです。とうとうTwitterもブロックしてしまいました。好きでいたいのに、引退してほしい、いなくなってほしいとまで思ってしまいます。まさしく地獄です。

私はどうすれば自分の人生に納得して、あのアーティストに対する劣等感を消化できるんでしょうか?このまま活動して何になるんだとばかり考えてしまいます。数字だけが全てじゃない、あのアーティストに勝つことが全てじゃないと思いたいのに、もうそれしか見えないんです。

「私もあの時諦めなければ」なんていう甘い考えがいけないのかもしれません。あの時諦めなかったからと言ってお前はああはなれないよと断言してほしいのです。

こうやって、また諦めることで自分を納得させようとしているのも嫌になってしまいます。どうせ無理だと決めつけるのなんてもう嫌だと散々言っているのに。

私はどうやったら、私の人生に納得して終わりを迎えられるんでしょうか。