田口善弘@中央大学:詳しいことはNASA、無人探査機を小惑星に衝突させる実験 軌道の変化確認へ - BBCニュース
を見てください。端的に言えば「地球を脅かす可能性のある隕石の軌道を安全に変えることができるか、確認するのが狙い」の実験が行われ「素晴らしい成果が得られたはず」と報告されていますので、一応は成功したようです。但し「ディモルフォス級の物体が地球に落下すれば、直径1キロ、深さ数百メートルのクレーターができる可能性がある」ということなのでご質問にあるようなサイズの隕石に比べるととても小さいです。恐竜の絶滅関係した隕石はジュラシックエアポート|恐竜から宇宙へ〜恐竜の絶滅と宇宙の関係|広島空港ソラミィパーク
(airport.jp)にあるように「直径10~15kmもの大きさの小惑星」だったと考えられています。今回の実験対象だった小惑星は大きさが163mしかなかったので、ざっくりいって恐竜を絶滅に追い込んだ小惑星の100分の1の大きさしかありません。体積(あるいは質量)は大きさの3乗に比例するので100万分の1だということです。なので、今回の実験と同じ程度の軌道の変化を恐竜を絶滅に追いこんだサイズの小惑星で実現しようとすると100万倍のパワー(というのは雑な表現ですが)という気が遠くなるような力が要ります。普通に考えたら、「今」そのサイズの小惑星が地球に向かっていることが解ってもなすすべは何もないと思います。