積惟美:株式が100株単位の売買とされているのは,証券取引所が売買単位を100株に統一しましょうというルールを定めているためであり,法律ではありません。ちなみに,単元株制度という会社法の法律(会社法188条1項、189条1項)はありますが,こちらは売買単位を100株に定めるものではありません。
現在の100株単位の売買は証券取引所が2007年から進めていた改正であり,100株に統一されたのは2018年と比較的最近です。2007年以前では1~2000株の8種類の売買単位がありました。
(画像引用:https://www.jpx.co.jp/equities/improvements/unit/index.html)
売買単位が1株ではなく100株となっているのはご質問にあるとおり,会社側の株主管理コスト削減のためになります。また,100株以下の単元未満株の売買方式があるのは,基本的に単元未満株を証券会社が取りまとめて100株単位で売買するという証券会社独自のサービスであり,証券会社によってできるところとできないこころがありますし,名称もそれぞれです。そのため,証券会社の負担は増えても株式会社側の負担は基本増えません。