鵜山太智:ChatGPT本当に色々やってくれますよねえ。僕もたまにコード作成してる時、ライブラリのサンプルを見たいなあと思うとGoogleではなくChatGPTで頼むようになっちゃいました。見つけたいものがすぐ出てきて便利になってますよねほんと。
さて論文ということになると、ChatGPT自身が実験やシミュレーションをしているわけではない(今後どうなるかは分かりませんが)ので、データが揃った前提で、論文を書くという点だけに注目してみます。
文法や自然さはかなりそれらしいものになっているんだと思います。但しChatGPTが論文の内容まで正しく書けるかと言うと、一次情報をきちんと集め精査するという部分はまだまだの印象です。議論にそぐわないものや、そもそも存在しない架空の文献を出してくるという話も聞きます。というわけで、ChatGPTだけで科学論文というのは今ではまだ考えられませんが、研究者が文章の添削や、第一言語でない言語で論文を書く時に利用される事は増えるかもしれませんね。
最後に有名学術誌のNatureやScienceが最近発表したルールではAIは著者になれないということになっています。NatureではChatGPTの利用そのものは謝辞などに載せれば問題ないとしていますが、Scienceでは利用そのものも不正行為となるみたいです。