十文字青:ANGEL+DIVEは、実は受賞後初めてのシリーズになる可能性もあった小説です。色々あって薔薇のマリアを書くことになりましたが、いつか形にしたいという思いがありました。途中、担当編集者が行方知れずになり、イラストレーターさんと二人で制作を進めた巻もあります。当時は寝ても覚めても小説で、小説に明け暮れていたような気がしますね。3巻はよく書けている原稿だと今でも思います。 のちに出版契約を解除したので、一迅社文庫で書いた小説は今現在、完全に僕のものです。なんとかしたいという気持ちはあるのですが、もうあの頃の自分ではないですし、ただ続きを書くという方法を選択することはないと思います。リライトしようとしたこともありますが、仕事を優先しないといけませんから、なかなか時間をとれません。 先のことはわかりませんが、もしあまり仕事をしなくても食うのに困らなくなったら、好きなように好きなものだけ書いて暮らしたい、という願望はあります。とりあえず今のところは、好きなように書きたいものの候補には入っている、としかお答えできません。(Read more)