川原繁人:これは「メンヘル」に英語の-erをつけたのではないでしょうか? 少し古い例ですが、安室奈美恵さん風のファッションを真似るを「アムラー」と呼んでいました。[amur]に[er]をくっつけて、[amurer]、つまり「アムラー」になったのですね。本当は、「XXする人」は英語では[er](つまり「アー」)なのですが、日本語では「アムラー」が原因で「アー」ではなくて、「ラー」が「XXのような人」という意味を持つようになりました。ですから、篠原ともえさんのファッションを真似た人を「シノラー」と呼ぶようになったのです。英語に忠実にするならば「シノアー」のはずだったのですが。 「メンヘラ」では、もともと[r]が語幹に入っていますが、「ラー」が「XXのような人」という意味をすでに持っていたので、「メンヘラ」という単語が定着しやすかったのでは、と推測します。(Read more)
けんけん:メンヘラ、という言葉ができたのは比較的最近なのではないかと思います。メンヘラ、はメンタルヘルスの略なのかどうかは知りませんが(恐らくそうだとは思います。)、 メンヘラと言う音を分解すると、メン プラス ヘラ に分けることができます。 さらに、メンヘラ、という言葉がではじめたであろう年代と最近の年代が近いと仮定して、その時代、年代には同じような音、ナントカハラスメントという言葉もでき始めたのではないかと思います。例、パワハラ、セクハラ、アカハラetc.....。 そのような言葉に引っ張られてメンヘル という音がメンハラに変わって言ったのではないでしょうか。 あと、もう一点、デリヘルという単語もこの世には存在します。デリヘルという言葉との類似性(音として)を考えてメンヘルという読み方からメンヘラという読み方に変わったのではないかという考えもできます。 さらに、メンヘルというのはそもそもメンタルヘルスではなく、メンタルがヘラヘラしている(弱い)ということでメンヘラになったのかもしれません。(Read more)
マーズ:「メンヘル」という言葉は、実際ありました。これは2ch時代のジャーゴンです。意味は文字通り「メンタルヘルス」からきていて、略称です。 下記「通信用語の基礎知識」というサイトによれば、もともと「メンヘル板」と、最初から略称だったのが、「メンタルヘルス板」に改称された、という経緯があるそうです。私のうっすらとした記憶では「メンタルヘルス板」だった時代しか知らないので、真偽は分かりません。 https://www.wdic.org/w/WDIC/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%AB%E6%9D%BF%20(2ch.net) いずれにしろ、「メンヘラ」は「メンヘル」からきていて、「メンヘル板ユーザ」の意味でした。「メンヘル」+ -er ですね。そこから「メンヘル」が廃れて、「メンヘラ」の語だけが広く利用されている、というのが現在のネットシーンだと思います。(Read more)