しほんけーき:藤本タツキ先生の「さよなら絵梨」という作品で絶句しました。
この作品は、チェーンソーマンの作者である藤本タツキ先生の読み切りで約250ページほどで完結する短編になります。
この作品を一言で表すなら「まるで映画を見終わったかのような気持ちにさせられる」という言葉が相応しいと思います。
250ページで構成される物語はわずか数十分で読み終えてしまいますが、その満足感があります。
ネタバレを避けるために詳しくは書きませんが、主人公の男子高校生が映画を撮影するという物語になります。撮影中に出会った女の子「絵梨」と主人公のやりとりがほとんどの漫画です。
セリフのない描写も多くありますが、映像作品のようにスッと頭に入ってきます。
正直なところ衝撃のラストに驚いて、最初に読んだ時はあまり物語が整理しきれませんでした。そして3-4回も読んで、ようやく物語の構造がわかってきました。この読み切り1つに沢山の斬新なアイデアが詰め込まれている。
最終的には何回読んでも何が本当か分かりませんでした。
常人が束になっても敵わないことを藤本タツキはやってのけると絶句させられるばかりです。