パイオニアパイナポー:べたですが、進撃の巨人は絶句しました。エレン・イエーガーの成長を描く漫画だと最初は思わせ、世界観と物語を作りますが、読者をも騙し、作中のキャラクターが感じるような絶望感、虚無感を感じることができるのはあの作品だけです。それなのに美しく、洗練されているのは、きっと原点が神話にあるからでしょうか。しかしそれ以上に興味深いのは、なぜあんなにも暗い世界観なのに、焦燥感にかられる描き方をしているのに、気持ちが沈み、暗い気持ちになって読み終わらないのでしょう。もっとdepressionを感じてもおかしくないのに、希望と楽しさを読んでいて感じます。これは私が狂気的なのでしょうか。
好きなキャラクターはアルミンです。アルミンは常に運命を人に左右されていますが、己の信じる信念を曲げずにポジティブに行動しつづけるところ、本来要領のいいタイプではないことから何事にも必死に取り組む姿が、勇気をもらいます。
この漫画は、この先何年たっても廃れず、最高峰の漫画として語り継がれると思います。