勝見祐太 (Yuta Katsumi, PhD):質問者様のお考えは概ね正しいと思います。具体的な競技によってニュアンスが多少変わってくるかとも思いますが、例えば球技では周りの状況に合わせたタイミングでいかにボールの動きに素早く反応することができるか、ボールを狙った場所にいかに正確に動かすことができるか等が考えられると思います。よりヒトの体におけるレベルで解釈すると、いかに知覚と運動機能が効率よく統合・連動しているかという点でしょうか。仰るように、ヒトがイメージする体の動かし方を実際に筋肉を用いて実現させるにはそれ相応の筋力そしてその繊細なコントロールが要求されます。一般的に「運動神経が良い」と言われる人は文字通り脳から四肢含む身体中の筋肉に指令を出す運動神経の使い方が上手く、10の力を出せと言われた時に10、12、11、9とコンスタントに同等のパフォーマンスができる人で、逆に運動音痴と呼ばれてしまうような人はそんな状況でも自分の運動出力が5、25、15、30とバラついてしまうような人のことを指すと考えることもできると思います。