戸田 剛文:学生時代に読んで本でこれは面白いと思ったのは、カール・ポパーの本でした。カール・ポパーの本は、とりあえず彼の反骨精神とキレの良い議論が、気持ちいと言うかそういう印象でした。
日本でもたくさんの翻訳がありますし、ぜひ読んでいただければいいかと思います。主著と言われるものとは少し違いますが、『フレームワークの神話』(未来社)と『カール・ポパー:社会と政治』(ミネルヴァ書房)です。どちらも講演などがもとになっているので読みやすく、入りやすいのではないかと思います。
ポパーは哲学の流行にはいつも敵対してきたと自ら述べています。哲学ではこういう精神ってとても重要なのではないかと思っています。(ただの好みかもしれませんが)