越智 徹:旧来のいわゆるバーコードは、縦棒のみで構成されており、身の回りにある一般的なタイプは併記されている数字を埋め込んでいるにすぎません。規格によりますが、最も少ないものは数字8文字、多くても100文字程度です。一方、QRコードは2次元のため、様々な文字を2000字程度まで盛り込むことができます。
また、QRコードには様々な誤り訂正の技術が盛り込まれていて、破損に強く、また様々な角度からもなるべく読み込めるようになっています。PayPayなどの電子決済には、バーコードとQRコードの両方がありますが、バーコードではなかなか読み取れない時でも、QRコードで見せると一発で読み取れることがよくあります。これは、先ほど述べたように、バーコードよりも読み取りやすくなっているためです。
PayPayを例に取ると、それなら最初からQRコードを表示すればいいじゃないか、と思うのですが、おそらくアプリ開発側としては、バーコードの方が表示領域が少なく済むため、残高や決済方法、その他色々な情報を表示しつつ決済用表示をするためにまずバーコードを表示させ、それで読み込みづらい場合には、より読み取りやすい(しかし表示領域を大きく取るので他の情報が表示できない)QRコードを表示させるようにしているのでしょう。
QRコードの例(お持ちのスマホで読み込んでみてください)