鵜山太智:天文の観測分野ではpythonがかなり普及しています。無料で使い勝手が良く、インタラクティブでデバッグしやすいというもありますが、なんと言ってもastropyと言って天文の一般的なデータ解析・分析に必要なライブラリをほとんど揃えてくれているんですよね。MATLABなどにも天文ライブラリはあるのですが、astropyが充実しすぎていて、これは他のプログラミング言語には無い大きな強みです。
ただ問題はpythonは計算速度がCなどに比べて遅いので、データ解析処理の段階で大きな計算量をこなしたり、最近だとデータが高性能になるにつれデータ量も大きくなっており、一つのデータを解析し終えるのにかなり時間がかかってきています。メリットが非常に大きいので僕も主にpythonを使っているんですが、他の言語を全く使わないというわけではありません。