イナダさんが雑誌やキュレーションサイト、複数の料理家がレシピを載せるレシピ本…等に寄稿するレシピは「できるだけ簡略化」していますか??

私は料理も食べることも大好きなので、巷で人気の「時短レシピ」に全く魅力を感じません。電子レンジ6分で大差ない結果が得られるとしても10分茹でたいし、食材を切ることすらせず炊飯器に入れてスイッチを押すだけで遜色ないものが出来るとしても包丁で食材を刻み大鍋でぐつぐつ煮込みたいです。(電子レンジパスタと鍋茹でパスタが、炊飯器カレーとストウブで煮込むカレーが大差ないとあまり思わない、というのもあります)

最近はいろんなレシピで「下茹でしなくても美味しい」「具材は分けて炒めなくても大丈夫」みたいな但し書きを見かけます。私は基本的に自分でオリジナル料理を生み出すみたいなことはせず、まずレシピに忠実に作るタイプなので基本的に従います。でも「下茹でしたほうが、具材はそれぞれ炒めて最後に合わせたほうが美味しいけど、今の現代人は忙しすぎて時間の価値が高いから、かける時間に対して得られるリターンがそこまでじゃないからそこまでしなくてもいいよ」という意味なら1回目から下茹でしたいし、別で炒めたいし、カレーなどの煮込みに入れるお肉も、先に焦がして焼き目をつけたほうが美味しいなら先に焼きたいです。

今はネットで筑前煮と調べたら何千何万通りの筑前煮レシピが出てくるので、余計に迷ってしまい、いつも調味料の比率などをざっと見比べた後、なんとなくでいちばん工程が多いものを選んでしまう率が高いです。

世の料理のプロの方たちは、やはり需要を反映して、基本的には「できる限り(「短縮できる手間>味に及ぶ影響」である限り)工程を簡略化」したレシピを発表するものなんでしょうか?

それとも、本当にその手間を省いたほうが完成品のレベルが高くなるよ、というものなんでしょうか?