星 慎一(Hoshi Shinichi):普通という言葉は難解ですね。 普通列車や普通郵便などは明確な定義があるので、そこに誤解は生じません。では、普通の服、普通に美味しい、普通のサラリーマンなどの場合はどうでしょう。これらには、平凡な、変わり映えしない、特別ではない、一般的な、というニュアンスで使用されていると思われます。 しかし、普通という言葉を使うときに、いちいちそんな事も考えていないのではないでしょうか?説明が面倒くさい、適当な言葉が思い付かない、特徴が分からない、特徴に気付いてない。等のケースが多いと思います。 となれば、普通を知り尽くしている人というのは、普通という言葉を当たり障り無く使いこなせる人であって、観察や研究を怠っていて、説明する能力に劣っている人の可能性も高いのではと考えられます。 よって斬新なアイデアを生み出せるのは、物事の差や特徴をきめ細かく観察し表現できる、普通を全く知らない人であると思います。(Read more)