kmizu:RDBMSについて詳しいとまでは行かないですがお答えします。 　埋め込みSQLは言語内にSQLを直接埋め込む機能のことかと思いますが、これによってプログラミング言語とSQLのミスマッチを最小限に抑えることができますし、プログラミング言語内でSQLを容易に扱えます。また、SQLの全体像がソースコードに埋め込まれているので見通しがよくなりますし、構文チェックや最適化をコンパイル時あるいは実行時の早期に行える可能性が高まります（これは埋め込みSQLのシステム次第ですが）。 　C#（.NET）のLINQも埋め込みSQLの一種と言えるかと思いますが、LINQだけを使えばSQLの構文エラーは通常は起きませんからこれは大きなメリットと言えます。ただし、言語側に埋め込みSQLをサポートするための専用の機能がないとそもそも埋め込みSQL相当の機能を使うことは不可能です。なので、使おうと思ってもそもそも使えないということも多いです。また、埋込みSQLは現代で使われているPostgreSQLやMySQLの機能と完全に互換性があるわけではないので、それぞれのRDBMS特有の機能がほしければ埋め込みSQLだけですまないこともあります。 　「カーソル処理とFETCH」についてですが、これはRDBMSから一括してデータを取ってくる代わりに、行単位（あるいはある程度のまとまった単位）でデータベースからレコードを取得してくる機能です。これは特にメモリ消費量を節約するメリットがあります。 　たとえば、10000件のデータを取得してくる場合でもカーソルを使えば、うまくやればたかだかレコード10件分のメモリしか使わなくて済むこともあります。 　また、前の行の処理が後続の行の処理に影響を与える場合はもカーソル処理が役に立ちます。たとえば、行Aを取得して、何かの処理をして、その処理に依存した形で次の行Bについて処理をする必要がある場合には一括してデータを取ってくるよりもカーソル処理が有利に働きます。 　少なくとも2000年代くらいには大きなメリットがあったかと思いますが、近年のシステムにおいカーソル処理を使うメリットがどのくらい大きいかは断言しかねるというのが正直なところでしょうか。カーソル処理を使ったデータの取得はプログラミングの観点からいうととかくまどろっこしい処理が多いので、面倒くさいというデメリットがあるのですね。 　ともあれ、おそらくはカーソル処理が必要な現場もまだまだあるとは思いますし、少なくとも仕組みを理解しておいて損はないのでは、というのが私見です。