むらやん:※脳科学の専門家ではありませんのでいささか抽象的になりますことをお詫びします。
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あくまで「ぼんやり流れている音楽が耳に入っているだけ」ということではなく、「一定期間以上楽器の練習を続けている」とか「自分で曲を作る」という場合に於いての話です。
いずれも、「頭で想起したイメージを楽器や譜面を通して具現化する」という作業です。
また、楽器の練習(作曲もですが)すなわち「自分一人で音を作り上げる」というのはなかなか孤独な作業です。
イメージというのは全く無の状態から想起するものではなく、過去に体験したことや見聞きしたものを手繰り寄せ組み立てることによって頭の中で形になります。
この「自分の中で出来たイメージ」を、更に他者に伝わるように表現する能力も必要となります。
* あらゆる情報を集めて新たなものを作り、自分なりに表現する力
* 楽譜から様々な感情を汲み取り音に落とし込む想像力
* 一人で何時間も楽器や譜面と対峙する集中力
この辺がかなり養われるでしょうね。
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以前の回答
https://mond.how/ja/topics/gsbksevqbsf6mlh/acsp3b4xz4gkdtq
にも書いたことがありますが、音楽というのは間違いなく精神のレジリエンスを高める力があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/レジリエンス_(心理学)
自分自身が音楽によって立ち直った人間なのでよく分かります。これは何故なのか?
音楽に限らず、何かと向き合おうとすると自ずとそうなるのかも知れませんが、一つ好きな音楽が見つかるとその作曲家の他の曲も聴きたくなるし、「この音はなぜ美しいんだろう?」という探究心が湧いてきますし、よってそれらを創った作曲家へのリスペクトが生まれ、その人を培ってきた背景や歴史にも自然と興味が湧くし・・・というように音楽への愛が溢れてくるんですよ。
何かを「愛する」ということは、希望と、そして生きる力に直結してるんですね。
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音楽で腹は膨れないかもしれないし「ぶっちゃけ音楽なんてあってもいいけど無くてもいいんじゃね?誰も困らんよ」なのかもしれないけれど、「生きる」という根源的な部分の支えになるのは間違いありません。生きてさえいれば、なんとかなります。