鈴木 一生:スイスには、熱して溶かしたチーズを火を通したソーセージ、じゃがいもや野菜にかけて食べるラクレット (独: Raclette) [1]
という料理があります。このための家庭用調理器は、スイスに来て初めて見ました。
レストランや野外イベントでは、丸のままのチーズを半分に切って半円状にし、その断面を熱して溶けたチーズをナイフで削ぎ落とします。日本のレストランでもラクレットを料理として提供しているところがありますが、そこでラクレットチーズを溶かすための器具[2]
を見ることができます。
さすがに家庭でチーズ丸ごと1つは消費しきれないので、家庭用には薄切りにされたラクレットチーズが売られており、それに対応した小型の器具も販売されています。電気式のもの
(独: Racletteofen)
が二段構成になっており、下の段がラクレットチーズを溶かすスペース、上の段がチーズを掛けて食べる具材(ソーセージ、じゃがいも、野菜など)を温めるスペースになっています
[3]。より手軽なものとして、平たい金属製パンに乗せたラクレットチーズをろうそくで炙って加熱して溶かすもの (独: Teelicht-Raclette)
もあります [4]。
ラクレットチーズも調理器具も、寒い季節になるとスーパーマーケットの目立つ位置で販売しているぐらいメジャーなものです。
[1] ラクレット(スイス観光情報局)
https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/food-and-wine/raclette/
[2] ラクレットチーズ調理器 (TTM Ambiance)
https://www.galaxus.ch/de/s2/product/ttm-ambiance-racletteofen-268726
[3] Die besten Produkte der Kategorie Racletteofen
https://www.digitec.ch/de/s1/producttype/toplist/relevance/racletteofen-196
[4] Cucían & Tavola Kerzen-Raclette
https://www.migros.ch/de/product/703754200000