花田史彦:どういうものがお好みかわかりませんし、「最近」でもないのですが、これまでに私が寝るのを忘れて読んでしまった本(徹夜本)を挙げておきます。
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①沢木耕太郎『テロルの決算』(文春文庫、2008年)
1960年、社会党委員長の浅沼稲次郎が演説中、右翼少年の山口二矢に刺殺されました。どうしてそのような事件が起きたのかを、浅沼と山口それぞれの人生をたどりながら解明していく傑作ノンフィクションです。衝撃的な事件の衝撃をきちんと受け止めるために、いまこそ読まれるべき本かもしれません。
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②松沢裕作『町村合併から生まれた日本近代:明治の経験』(講談社選書メチエ、2013年)
明治期の町村合併という、一見すると「地味」な現象を題材にして、近世から近代への巨大な社会変動を説明した名著です。個人的には、国民国家論のひとつの到達点なのではないかと思っています。「国家」とか「市場」とか呼ばれる事柄について考えたい人におすすめです。
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ひとまず以上です。また何か思い出したら追記します。
良いお休みをお過ごしください。