教養のない人間の戯言としてお読みください。

 今の日本において、教養の範囲は明確でないと思いますが、かなり広そうですね。いわゆる習い事(書道・茶・花・能狂言など)や、芸術鑑賞(文芸・美術品・舞台など)、芸術活動(音楽・絵画・文芸など)、学校で教わることをベースにした知識(語学・数学・科学知識・地理歴史など)まで、多岐にわたります。

 それらすべてに通じた人は存在しませんので、そのうちの五つか十くらいを生活のなかに取り入れている人物が、教養人と呼ばれているように思います。そのような人物が世界の他文明に出て行くと、そこでwell-educated と評価されることもあるでしょう。

 他人からの評価を気にしなければ、あまりメリットを真剣に考えることでもないと思っています。万人に必要なものとは思いません。教養を無条件に押し付けたり、赤の他人の教養不足を見下したりするような態度を見かけると、つい眉を顰めてしまします。

 他人に見下されるのが嫌で、幅広い教養を身につける、というのも違う気がします(負の感情をモチベーションにすると、人生にゆがみが出やすいので)。

 生きるのが退屈だと感じる人や、文化を渇望する人が、関心を抱いて取り組んでみる分には満足できるものなのでは?どれも長い年月をかけて人間が蓄積してきたものですし、まじめに向き合ってみる値打ちは、それぞれあるように思います。

2022/02/08Posted
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