「問いの立て方」(ちくま新書)という本を書いてる以上、これに答える必要があるように感じ、筆を執りました笑。

 まず、拙書は「<よい問い>とは何か。っていうか、そもそも<問い>とは何か」が主たる内容でして、ご質問者さまの具体的なシーンにおける効果的な問いのデザインのようなものは扱っておりません。しかし、私としては、「そも<問い>とは何か」という本来的、根源的なものをおさえてこそ、いい問いがたてられると思っておりますので、もし遠回りをいとわないであれば、ご関心もって頂けたら嬉しいです。なお、試みに本書の結論を一言でお伝えするなら、問いとは自分そのもののことであり、よい問いとは問いを問う問い、すなわち存在に関わる問いのことである、と書いております。失礼しました。

 なお、このような概念的なことを求めておられないことは承知しておりますので、最後に改めて私個人としてご質問者さまの内容に応答するなら、そのような場合のよい問いとは、私にとっては、回答者である私自身にとって学びある問いがよい問いだと思っております。ゆえに、私はそういう質問(のみ)に回答しております。

ありがとうございました。

2 years ago

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