Jun Mukai:議論の余地はありますが、おそらくはTwitterまたはredditではないかと思います。定義によってはfacebookとも言えるかもしれませんが。 Facebookにlikeボタンが作られ一般公開されたのは2009年2月と言われています。 一方、Twitterにはfavoriteという類似の機能があり、星マークのアイコンでした(のちにlikeに名前を変えハートマークにアイコンも変わり今に至ります)。fav自体がいつからあったかはっきりしませんが、かなり初期からあったと思います。 SNSにおいて個別の投稿にlikeまたはそれに類するフラグを与えられる、という機能はこの辺が始まりではないかと思います。mixi日記にはコメントこそできてもそういう機能はなかったし、SNSによってはそもそも記事の投稿機能というものがなかったりしましたからね。ブログエンジンでも、現在のwordpressにはlikeボタンがありますがこれもこうしたSNSよりは新しい機能のはずです。 ただしこれらの機能は、SNSになされた個別の投稿に対するlikeでしかなく、ウェブページなどに対するものではありませんから、想定しているものとは異なるかもしれません。ウェブページにlikeボタンを埋め込んでもらうという機能はFacebookが始めたものであると理解しています。 一方でdigg(2004年)といったソーシャルブックマークサイトが流行った時期がありました。diggのコピーとして始まったはてなブックマーク(2005年)などでも、ページにボタンを埋め込んで何件のブックマークがされたかを表示できました。しかしブックマークの件数はlikeの件数ではないのではないか、という気がします。 リンクの紹介に加えてupvote/downvoteの機能を加えたものとしてはreddit(2007年)があります。redditのupvote数というのはリンクに対する「いいねの数」に類する機能とも言えるかもしれません。reddit以前のサイトにおいては、エディタがいて記事をピックアップするslashdotのようなサービスはあり、slashdotは個別のコメントに対してupvote/downvoteのような評価ができましたが、紹介先のリンクそのものの評価はなかったように記憶しています。 というわけで、 * 投稿内容に対するlikeであれば、twitterのfav(?) * 任意のページでのlikeの埋め込みであれば、おそらくFacebook * 任意のリンクのupvoteの集計としてはreddit * ブックマーク件数でよければdigg といったところが起源なのではないかと思います。(Read more)