鈴木 一生:まずは Suica が開発された当時の状況を振り返る必要があります。 JR東日本が非接触式 IC カードを使った改札システムの検討を開始したのは1987年で、2001年11月18日にサービスを開始しています。一方、日本でクレジットカードのタッチ決済が普及したのは2019年頃なので、当時クレジットカードを Suica の代わりに使うという選択肢はありえませんでした。 次に乗車券システムの前提として、定期券に対応できることと、朝夕のラッシュ時であってもスムーズに改札を通れる必要があります。 乗客が駅構内を歩く速度は約1.2m/秒ですが、その流れを止めずに自動改札を進み、タッチからゲートに到達するまでに確実に決済を終了させる必要があります。これを実現するには、ICカード内部に残高情報を記録し改札で残高情報を更新できること(クレジットカードではカード自体には残高情報などは記録されておらず決済時にデータセンターと通信を行い決済を行います)、ならびに 0.2 秒以内で改札とカード間の通信を行い、カード情報の読み書きを完了させる必要があります。 この性能を前提として開発されたのが Falica 規格であり、それを採用した非接触式 IC カードが Suica や PASMO です。 ご存知のように最近はクレジットカードのタッチ決済で通過できる駅改札もありますが、これはまだラッシュ時の乗客を扱えるだけの性能はありません。処理時間が 0.3 秒と長く、また改札と非接触式 IC カードの反応距離が短いためです。 乗降者数が少ない駅や観光路線、バスなどではクレジットカードのタッチ決済の導入が進む一方で、乗降者数が多い大都市の駅では今後も交通系 IC カードが主力であり続けるではのはないかと思います。大都市駅でも、訪日観光客や普段は公共交通機関を使わない人に向けてクレジットカードのタッチ決済に対応した改札機も用意されますが、クレジットカードに対応するのは一部の改札に限られると思います。 (技術的な問題以外でも、クレジットカードを使った場合の手数料負担や、クレジットカードだと決済タイミング・仕組みが異なるために定期券の扱いなどが難しいといった別の課題もあります)(Read more)
ねこかつ|ゲーム開発Vtuber:ご質問ありがとうございます。 これは完全に自分の考えですが、未成年者が使うことを前提に制作されたからだと思います。 クレジットカードは未成年者が発行できないため、別の媒体を制作したのではないかと考えております。(Read more)
仁月克彦:■速度が遅いからです。 ・クレジットカード決済をしている時を思い出してください。 何秒かかってますか? 決済して良いか情報を送り出し、決済できたと確認されるまでの秒数です。 タッチ決済が可能になった最近ですら、数秒かかってます。 「プリペイドカード」なら少しだけ時間が短くなります。 それでもなお通信する時間は無くせません。 ──────── ・改札を通る自分を想像してください。 改札を通過するのに何秒かけていますか? 車椅子など障害を持っている方でも1秒もかかりません。 ──────── ・SuiCaなどはどうでしょうか。 タッチした直後に決済できてます。 FeliCaの特性です。 一方的に情報を送るのとほぼ同じ状態で決済できる。 ──────── 質問に返りましょう。 ラッシュ時に「決済のための行列をしていられない」ためです。 ご理解頂けましたでしょうか。 コンビニでも分かるのれ、次にお買い物の時に何秒かかるか確認してみてください。(Read more)