Tomyuki Yokota:ご指摘の通り、アカデミックの世界でも情報技術に関する研究に予算が付きやすいということも多くなってきております。また、学生の間でも従来の半導体技術であったり他の分野よりも情報系の分野の人気が増えているのも確かです。ご指摘の通り、もしこのまま情報分野への人材流出や予算の偏重傾向が続いてしまいますと、他分野を学習する優秀な人材や予算が減少していくということは懸念されています。
一方で、情報技術が発展していくにつれて、その他のセンサや半導体技術などが重要であるということが再認識されてきております。実際に、2020年前後辺りからGAFAをはじめとしたIT企業が自社向けの半導体開発を行い始めております。そのため、長い目で見ていけば他の分野がまた伸びてくるということが考えられます。
しかしながら、各分野において若い人に興味を持ってもらうという努力はしていく必要性があると思っております。私の研究室などでも、情報技術と半導体技術を組み合わせることの重要性を発信するような活動を行っております。