野村 政宏:低下率は材料にもよるのですが、多く流通するシリコン系ソーラーパネルの発電量の低下は毎年0.5~1%程度の報告が多いようです。これは多結晶シリコンの場合で、単結晶シリコンだともともときれいな結晶なので低下率は大きく、0.8%程度のようです。他にもアモルファスシリコンやCIGS、ヘテロ接合といった種類がありますが、CIGS系は劣化度合いが小さいことが知られています。
CIGS: Cu, In, Ga, Se (銅、インジウム、ガリウム、セレン)の頭文字
もちろん、加えてパネルのガラス表面の汚れや破損の要素もあります。
ソーラーパネルの寿命は2,
30年と発表しているメーカーが多いですが、本格的に普及が始まったのが2010年ころなので、一戸建てなどに取り付けられたパネルの寿命や経年劣化についての大規模な統計データがそろそろ取れだすのかなと想像しています。