白石直人:ジョン・カボットという人物が、コロンブスとほぼ同時期にイギリスの支援を得て北回りルート(ヴァイキングがカナダに達したのと同じルート)で「アジア」を目指し、1497年にカナダのニューファンドランドに到達しています。ただしこの場所はいい漁場ではあったものの交易対象にはならず、植民地展開もなされませんでした。 1500年には、ガマと同じ喜望峰周りでインドを目指していた、ポルトガルの支援を受けたカブラルが、アフリカの沖合から流されてブラジルに到達しました(意図的に新たな陸地を探していたという説もある)。その後ブラジルにはポルトガルから多数の入植が行われています。 なので、コロンブスが仮にいなくても、遅かれ早かれヨーロッパ人はアメリカ大陸には到達していただろうと考えられます。(Read more)