小山一貴＠野良小説編集者:僕は先生と呼ばれるほどの者ではないので、適当にお呼びください。 さて、書籍化おめでとうございます！ 景気良いですね。こっちまで嬉しくなっちゃいます。 それで本題は、スマホしかなくて編集さんとのやり方が煩雑になってしまっている、という話ですね。 女性の作家さんだと結構よく聞く話です。 パソコンと執筆＆書籍化作業用のワープロソフトを揃えるとなるとちょっと値が張りますからね……。 ちなみに僕のおすすめ書籍化作業用ツールはGoodnotes６です。無料でどこまでできるかはわかりませんが、PDFをいじる時はこれが一番便利です。 書籍印税をこれからの執筆活動のための先行投資としてその辺りにつぎ込むのはアリだと思いますが、とりあえず今回は現状でできることの話をしましょうか。 まず先方がPDFでしかやり取りできないと言い張ることについて。 これについては大分苦言を呈したいところではあるのですが、先方の事情も分かります。 原稿に赤入れするときは、紙の原稿かPDFに直接ペンで書きこんでいくのが一番効率がいいので。 ただ、プロットをPDFでやり取りするのはよくわかりません。 そもそもPDFを作る際に何らかの文書作成ツールを使ってPDF書き出しをしているわけですから、他のデータ形式にすることに何の問題もないはずです。 担当編集氏が面倒くさがっているだけですので、配慮をより強く求めた方がいいです。 きつい言い方になりますが、相手のことを思いやれないのは編集者どうこう以前にビジネスパートナーに対する態度として間違っています。 まぁ、言ってもわかってもらえない場合は、科学の進歩で解決しましょう。 従来PDFを文字起こしすることは不可能と言われていた――だが、今は違う！　OCR技術の進歩によりPDFはGoogleドライブにupすることで無料で文字起こしすることが可能になったのだ！（ギュッ） というわけで、担当編集氏がある日PDF以外のよくわからないファイル形式を使ってきても、大体はGoogleドライブで対応可能です。 詳細な方法は「PDF　文字起こし」などで調べてみてください。文書ファイルについてはそれでどうにかなるかと。 貧乏でも今の時代無料でできないことの方が珍しいので、全然諦めている場合ではありません！ 作品の良し悪し以外のところで書籍化を諦めてしまうなんてもったいなさすぎます！ とりあえず他社でも、打診をくれた編集さんと自分の状況にあった作業フローを構築できるかよく相談すること。 ある程度妥協が必要だった場合は、代替案がないか作家友達や僕みたいな詳しそうな人間に聞くなどして乗り越えていきましょう！ 夢はまだまだ始まったばかりです！　本が出れば貧乏ともおさらばできるかもしれません！ never give up！　頑張っていきましょう！ 明るい未来はすぐそこです！