Hayato Shimabukuro(島袋隼士):鵜山さんの詳しい回答があるのでそちらも参考にしていただくとして、ドレイク方程式というのが一つのキーワードです。
ドレイク方程式は、宇宙に知的生命体がどれだけ存在するのかを見積もる式で、生命誕生に適した惑星や、原始生命が知的生命に発展する可能性、知的生命が電波通信を行うくらいに文明が発達する可能性、そしてその文明がどれだけ継続するかなどの要素で成り立っています。
そして、これらの要素の値をそれらしい値で見積もってみると、知的文明が数十から数百存在するという概算を得ることは可能です。なので、36という数字もありえる値だとは思います。
ここで、ドレイク方程式を別の観点で見たいのですが、ドレイク方程式の中には「文明がどれだけ継続するか」という要素が含まれており、それが100年規模なのか、1万年規模なのかで宇宙に生命が存在する可能性が100倍変わってきます。すなわち、宇宙に生命がどれだけ誕生するかを考える際、我々自身の文明がどれだけ継続するか?についても考える必要があり、宇宙の生命を考える事は我々自身について考えるきっかけも与えてくれます。ドレイク方程式は宇宙に存在する知的文明の数を見積もる式ですが、それぞれの要素を考えることは、我々自身について考えるきっかけも与えてくれるので、いろいろな視点で議論ができる興味深いものなのです。式自体も簡単な形なので、是非、ドレイク方程式を使って周囲の人と議論してみてはいかがでしょうか。