Tomyuki Yokota:ご質問ありがとうございます。確かにご指摘の通り理学部物理学科の進振り点数は一時期より大きく下がってきています。私の時代は80点後半だった記憶があります。この辺りの原因を特定することは難しいところですが、学問にもある程度ブームというものがあるように感じます。例えば、スポーツなどの世界では、ワールドカップが開催されているときはサッカー人気が高くなります。それに近い現象が学問にも起こっているのではないかと私自身は推察しております。
現在の理系の科目の中を考えてみますと、情報技術に関する内容にブームが来ているのではないかと思います。この原因としては、色々なことが考えられます。例えば、GAFAを代表としたIT関連の企業では、情報関係の能力が高ければ大学を卒業後でもすぐに高収入になります。そのため、この高収入を得るために情報分野を目指す学生が増えているのではないかと個人的に思っております。
一方で、このブームが永遠に続くかというとそうではないと思っております。長いスパンの中で、他の分野にブームが来るという時代はそう遠くはないと思います。