蒔田純:自分の生活に政治がどのように関わっているのか想像できず、「こうなれば良いのに」と普段何気なく思っていることと政治とを結びつけて考えられないことが要因の一つだと思います。
国民は誰でも多かれ少なかれ生活に関わる「困りごと」を持っており、それに関する要望・意見等を吸い上げ、政策に反映させてその解決・改善をするのが政治の役割です。若者も、例えば「バイトの給料が減った」「奨学金の枠が小さい」「就活がうまくいかない」等、誰でも「困りごと」を持っているはずですが、まさかその「困りごと」が政治につながり、政策を通して改善・解決可能なものだという思いに至らないのではないでしょうか。結果として、政治は「縁遠いもの」「関係ないもの」になってしまうのだと思います。
しかし、逆に言うと、自分の生活と政治がつながっていて、国民一人ひとりが持つ小さな「困りごと」がまさに政治の出発点であることを分かりやすく教えてあげられれば、またそれが感じられるような体験をさせてあげられれば、政治的な関心も高まっていくことが見込めるのではないでしょうか。