「難解な本を読む方法」は、それを売り物にしたい人などによってでっちあげられることはあるとは思いますが、基本的に存在しない、というより、人それぞれかなと思います。そもそも目的も様々ですしね。

参考までに僕自身の意識と方法について。まず、「難解な本」なので、一読で全てを理解しようとは考えません。それどころか、何読しようとも「理解」はできないといった心持ちで挑みます。なので、全文を隅から隅まで読むのではなく、修飾句などはとばしながら読むことも多いです。しかしその一方で一日に一ページずつ読むといった方法は取らないようにしています。なぜなら、難解であるゆえにすぐに内容を忘れてしまうからです。修飾句をとばすのも、そうしないと何が主語の文だったのか、どういう前提がある文だったのか、忘れてしまうからです(忘れない人は別の読み方ができると思います)。加えて、再読時の助けになるような、付箋や書き込みはつけたほうがいいです。初読時と同じようにノッペリと読んでも、また同じ箇所に感嘆して同じ箇所を忘れてしまうので、再読時はよりメリハリのある読み方をします。

1 year ago

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Past comments by 小島広之(Hiroyuki Kojima)
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