イナダシュンスケ:電子レンジ、オーブントースター、炊飯器あたりはすでにあるのでしょうか。もし無ければこの中で電子レンジは最優先かなと思います。
それ以外でとなると、おすすめは2点あります。
ひとつはホットクック。長時間の煮込みが得意なので、材料を放り込んで後は待つだけ、という気楽さもさることながら、その間ひとつしかないコンロが塞がれることがないのがこの場合の最大のメリットです。
もうひとつ、これはダイニングテーブル的なものがあってその上が常に片付いていることが前提になりますが、そこに置くなるべく小さな卓上IHコンロです。
これはコンロが一口増えるというだけのことでなく、フライパンを置いてホットプレートのように使ったり、もちろん粋な一人鍋も楽しめますし、何なら味噌汁もそこで温めておけば毎食が旅館です。
この「卓上にIHコンロを置きっぱなしにする」というのは実は我が家のスタイルでもあります。ご飯もこれで炊きますし、残り物をかき集めた適当な炒め物も、「これは中国で流行っている干鍋スタイルである」ということにすれば格好が付きます。一人暮らしの場合誰に格好を付けるんだという話もありますが、一人暮らしだからこそ自分のライフスタイルを愛することも大事なのではないでしょうか。
というわけで、煮物、特に和食系が好きであればホットクックを、炒め物や焼き物も重視したければ卓上IHを、というのが結論です。
もっといいのは、炊飯器をリストラしてそこにホットクックを置き、卓上にはIH、ですかね。
ご飯はホットクックでもIHでも炊けますし、特にIHでご飯を炊くのは、少量でもおいしいし簡単で確実だし、現代の家庭における炊飯の最適解だと思っています。